合同会社 twoACE

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✕ 森崎のりまさ

2024年2月18日

森崎のりまささんがパーソナリティを務めるラジオ番組「今日も明日もポジッピー」での放送分と、その打ち合わせ時の内容を一部抜粋してお届け。
とにかくポジティブな、いやポジッピーなのりさんは、話しているだけで周りをイキイキとさせる、とても魅力的な方である。
あんなポジッピーに私もなりたい。
いや、ポジッピーに、俺はなる!

きっかけは父の死から

濵田)のりさんとはずっとSNSでのやり取りはしていましたが、実際にお会いするのは今日が初めてですよね。
森崎)そうそう、「介護ってエンタメだ!in 岡山」で、サポートスタッフとしてお手伝いしてくださっているので、初めてな感じはしませんが。今日はありがとうございます。
濵田)今日は夜勤明けで半分白目を向いてますが、途中寝てたら起こしてください。(笑)
森崎)急にお誘いしてすみません。(笑)
今日はラジオ収録なので、僕から色々とカケルさんにお話を聞きたいと思っています。
あ、カケルさんとお呼びして良かったですか?
濵田)はい、カケルでもカエルでもお好きなようにお呼びください。

森崎)まず、twoACEとはどういった会社で、どのような活動をされているのですか?
濵田)まだ会社を立ち上げたばかりで、営業はこれからなのですが、訪問介護を主に経営していきます。
今後は「多職種連携」を「超・多職種連携」にしていきたい。介護・医療に留まらず色んな方たちと関わって、世界を広げていきたいと思っています。
森崎)私も昔訪問介護をしていたので、すごく親近感があるのですが、訪問介護で起業って、なかなかハードルが高いというか、思い切らないとできないと思うんですが、元々起業される前も訪問介護をされていたんですか?
濵田)11年間訪問介護に携わり、そこで管理者としても7年間経験させてもらいました。今は実際に営業できるまで、グループホームでお世話になってるのですが、訪問介護って夜勤がないんですよ。介護ってどうしても生活が不規則になってしんどいイメージがあるのですが、訪問介護は基本的に日中の活動なので、まずそこが魅力ですね。

森崎)介護のお仕事をするきっかけは何だったんですか?
濵田)僕は元々バンドでギターをしてたんです。その当時よく聴いてたのがB'zやエアロ・スミスで、ライブといったらタンクトップに革パンのイメージがあって、地元で初めてライブをした時にそんな衣装で出演したんです。「なんだこいつら…?」ってちょっと変わった感じがあったんでしょうね。(笑)
森崎)あ、お客さんが?(笑)
濵田)お客さんもそうですが、たまたまそこにいたプロダクションの方の目にとまって、高校一年の時に音楽事務所に所属できたんですよ。
森崎)それはすごいですね。
濵田)めちゃくちゃ下手くそだったんですが、波に乗れて、高校卒業してから本格的に活動していました。
10年間活動してたんですが、泣かず飛ばずで結局解散して、そのほぼ同時期に統合失調症を患っていた父が、自ら命を経ってしまったんです。
森崎)病気になってという事ではなく、病気で苦しんで亡くなられなんですね…。
濵田)今となっては、なぜその選択をしたのかはわからないのですが、恐らくその病気が原因だったのかと。
僕自身が思春期真っ只中で、病気の理解ができずに父を拒絶してたんです。だからその時に、自分はなんて愚かな事をしてたんだと思って。今まで献身的に支えていた看護師の母の姿を見て、自分も同じように病気で苦しんでいる人に何かできないかと思いまして。
森崎)そういったご経験をされて介護の世界に入られたんですね。
濵田)ずっと父と会ってなかったんです。だから僕がバンドをしていた事も父は知らないと思っていたんですが、父が亡くなった部屋を兄と掃除をしていた時、僕のバンドのCDやライブチケットの半券が父の部屋にあったんです。そこで初めて、ずっと見てくれてたんだなと感じて。
森崎)チケットの半券って事はライブに行ってたという事ですもんね。顔は合わせないにしても、そのホールでずっと観てくれていたんですね。
濵田)そうなんです。そんな事とは全く気づかずに、ずっと自分中心に生きていました。
森崎)いやぁ〜すごいお話を聞きました…。
濵田)いきなりこんなディープな話をしてすみません。(笑)
森崎)いやいや、でもお父様がそうなってしまった事は残念ではあるのですが、そこで最後にお父様の想いに気づけた事は紙一重な出来事で、もしかしたらそういったチケットの半券とかって、見つからずに処分されていたかもしれないじゃないですか?
カケルさんも見つける事ができなかったら、お父様との思い出が誤解されたままだったでしょうし、それに気づかせてもらえたのはとても大きな出来事だったんじゃないかなと思います。何ていうのかな、僕も言葉を選ばないといけないですけど、それがきっかけで介護のお仕事に就かれて、今はどうですか?
濵田)今はめちゃくちゃ楽しいですね。介護の仕事を始める前は、自分にできるかな?っていう感じだったんですけど、言い方が悪いかもしれないですが、こんなもんかって思ったんです。元々自分が思っていたハードルより実際は低くて、そこからどんどん介護の魅力を知って、気づいたら11年もやってたって感じですね。
森崎)それはやっぱりご自身に合ってたから、マッチしてたんでしょうね。
濵田)そうですね、天職だなって思いました。

自分は一人だったら何もできない。人に支えられて生きている。

森崎)そんな中、また起業ってなると、もう一つ大きな想いがないとできないと思うのですが、それも何かきっかけがあるんですか?
濵田)やっぱり一人だったらできないですね。部下が賛同してくれたり、利用者さんも協力してくれる人が周りにいたから、背中を押されてできていると感じています。
森崎)部下の方たちが、やりましょう!って感じで言ってくれたんですか?
濵田)そうですね、あんまり覚えてないんですが…。(笑)
森崎)じゃあもう自然にそうなってたって感じですか?
濵田)元々、僕は人に支えられてその立場に立っていた人間なので、独立とか全然考えてなかったんですよ。
普通に会社員としてどんどん上にいけたらいいなと、漠然とした未来があって。でも、ふと周りを見渡した時に背中を押してくれる人がこんなに沢山いたんだって気づけたんです。その時に、あっできるなって思えて。で、「思い立ったらすぐ行動」っていうのが僕の中にあって、半年後、いや違う半月後に起業しました。
森崎)いや、半年でもね、早いなって今言おうと思ったんですが、半月ですか!?半月って二週間ですよ?
濵田)あ、そうですね。(笑)
森崎)すごっ!(笑) いやぁすごいなその行動力。
濵田)僕は人を引っ張っていけるような、リーダーシップを取れる人間ではないと思うんです。周りの人に助けてもらえるような、ワンピースのルフィみたいなリーダー像を目指しているんですけど。(笑)
だから僕は人がいないと立てないし、人あってこその自分だと思ってるので、全然すごくないです。(笑)
森崎)でも、周りで助けてくれている人は本当にいいメンバーなんでしょうね。だって二週間で起業って、一人では中々厳しいと思うんです。やっぱり調べたり手続きとかいっぱいあるんでね。そこを周りの仲間が助けてくれて起業できて、もう既にいいチームですよね。
濵田)僕は自分ができる事は自分でするのですが、できない事はしないんですよ。できる人に任せちゃう。それは他の人に対してもそうですが、プラスの部分をどんどんより良いものに変えていくっていう考えなので、僕のできない事をできる人が周りにはいるので、それはすごく助かってますね。
森崎)本当にいいチームなので、これから会社が大きくというか、活躍していかれるんだなという事を感じましたね。

これからは「超・多職種連携」をして、世界を見ていきたい。

森崎)これからの会社の未来像というか、どうなっていきたいという事はありますか?
濵田)「超・多職種連携」をして、色んな所にアンテナを張っていきたいですね。日本に留まらず、世界を見ていけるような、そんなふうになれたらいいなと思っています。
森崎)もう「介護」ってだけじゃないんですよね。見てるものが。これだけって感じじゃなくて、とにかく色々繋げながらという事ですよね?
濵田)このラジオもそうなんです。今日ここに来る前に、耳の不自由な方に「これからラジオの収録なんですよ〜」って言おうとしてやめたんですね。世の中に色んなメディアがある中で、耳の不自由な方にとって、もしかしたらラジオって排除されてしまっている可能性があるなと思うんです。そう考えたら、今日僕がここで発言する事によって、ラジオも何か、そういった方でも楽しめるコンテンツに変わるかもしれない。そうなったらいいなと。
森崎)たしかに、何か方法があるかもしれない。たしかにそれはあるなぁ。
濵田)そのような発想の転換をしていくと、無限に広がるなと感じていまして。
森崎)そういう視点で考えると、もしかしたら新たなものが生まれるかもしれない。創造されるかもしれないですね。
濵田)是非、ゆめのたね放送局さんが先駆者となっていただければ。(笑) その時は是非twoACEも参加させてください。(笑)
森崎)いやぁほんと、その時は是非よろしくお願いします。

森崎)では最後に、僕たちのご縁の話をしたいんですが、僕が「介護ってエンタメだ!in岡山」というイベントで登壇させていただくのですが、そのサポートスタッフとしてカケルさんが申し込んでくださったのですが。元々、僕ら知り合いでもなんでもないんですよね。(笑)
しかも岡山ですよ。(笑)
なのに、何故カケルさんがご協力してくださっているのか、お気持ちを聞きたいんです。
濵田)僕は、周りからよくスポンジ人間って言われるんです。(笑) どんどん吸収していくっていう。
なので、元々色んな経験をして、刺激を受けたいと思っていまして。
で、たまたま知り合いから「面白い人がいるよ!」って紹介してくれたのがのりさんで。そこからのりさんの本も読ませていただいて、めちゃくちゃ面白くて。
森崎)本当ですか!?嬉しい!ありがとうございます。
濵田)なので、こんな方と何か一緒にできるんだったら、岡山であろうがどこでも行きます!
森崎)いやぁ〜ありがとうございます。僕たちリアルでお会いするのは今日が初めてですが、全然そんな感じしないですよね。
濵田)そうそう、話していたら色んな共通点があって、もしかしたらどこかでお会いしてたかもしれないですね。
森崎)福祉の仕事もそうですし、僕もバンドをやってたりしましたのでね。
濵田)びっくりしましたね。
森崎)やっぱり、先程の行動力のお話もそうですが、動くとそこで何かご縁が生まれたり、自分を成長させる糧がやってきたりしますもんね。
濵田)そうそう、のりさんのブログを読ませてもらって、その中にあった「行動したら必ず前には進む」っていう言葉がすごく好きで、今の自分に響きました。
森崎)いやぁ〜ありがとうございます。僕はその時に思った事を瞬間で書いてるから、もちろん自分が思った言葉で、心にない事を言ってはいないんですが、逆に、今カケルさんから改めて聞かされて、僕も「あぁそうだったそうだった」って思いましたね。なんか逆輸入的な感じで、僕ももう一回その言葉をいただいて。(笑)

森崎)5月25日の「介護ってエンタメだ!」もそうなんですが、僕も色んな方とのご縁があって、サポートスタッフの方々も多方面で活躍されている方ばかりなので、今から本当に楽しみなんですが、皆さまにもきっといいご縁があると思いますので、岡山駅降りてすぐのオルガホールっていう所でやりますので、是非皆さまにもお越しいただければと思っております。
今日はカケルさんのこれからの活動でワクワクするお話から深いお話まで聞かせていただいて、神回だなって思って聞かせてもらってたんですが。(笑)
是非またご活躍されて、そのお土産話も今度聞かせていただければと思っています。
今日は本当にありがとうございました。
濵田)こちらこそ、ありがとうございました!


森崎 のりまさ Norimasa Morisaki

ポジティブハッピーランド 代表
NPO法人あすなろ ふくしの学校 非常勤講師
日本プロフェッショナル講師協会認定講師
ゆめのたね放送局大阪スタジオリーダー兼パーソナリティ
商業出版会議 著者リンピックSTARS 運営委員

22歳の頃から介護の仕事を始め、介護福祉士やケアマネージャー等の介護福祉系の資格を数多く取得し、幅広い視野で介護福祉に関わる。
27歳で訪問介護管理者、32歳で老人ホーム施設長を経験。施設長を務めていた頃、一般的に離職率が高いと言われる介護職員『2年間退職者ゼロ』の実績を上げ、マネージャーに就任。その後、社員の教育担当・求人採用担当を経て41歳で起業。
『仕事=楽しい』に変える、職場いきいきコンサルタントとして社員研修や社員面談を行っている。悩みを抱える社員とのコーチング面談は延べ1,000名を超え、職場の環境改善に尽力する。
著書『退職者を出さない管理者が必ずやっていること』SGBOOKSより出版。Amazonランキング人事部門1位を獲得。第4刷発行。現在、2冊目の商業出版に向け執筆中。