藤井)濵田くんの今後の野望は何なん?
濵田)僕は、介護とか障害に対してタブー視されている事を、もっとオープンにしてポジティブに変えていきたいですね。
例えば、障がい者の性の問題とか。日本は海外と比べてまだまだ性教育が進んでなくて、食欲と睡眠欲と同じくらい性欲も当たり前の物なので、もっと性について関わった方がいいんじゃないかと思って。
障がい者自身の性に関してもそうやし、性被害についても無くしていきたい。それにはやっぱり性教育が必要やし、その理解も難しい人に対しても、周りがその人を守れる取り組みも必要だと感じています。
あとは、家族さんが内に秘めている事にもスポットを当てて、そういった悩みを解決していきたいですね。
藤井)なるほど〜。俺も例えば就労支援でスナックみたいな事したら面白いんちゃうかなとか思っていて。そこで働いてる人の家族さんを招いて、昼でも低価格でお母さん達が飲める場所を提供したらどうかなぁとか。家族さんにスポットを当てるのはいいよね。
濵田)リーチさんは休日はどのように過ごされてるんですか?
藤井)リノベーションやね。(笑) もう4月からは毎週岡山に行って畑をしたいね。
近い将来、資本主義経済が無くなる時代が来ると思ってるから、今後は生きる為に食べる物を作れる人間の方がいいかなと思って。災害も災難も起こるから。
濵田)そしたら今はその下準備をされているんですね?
藤井)そうやね。俺は社長をするよりも土地を耕した方が生命は喜ぶと思ってる。土と向き合うと、"もうこういう流れにしかならへん"っていう自然の道理とか摂理がわかるねん。肥料をあげたらすぐ芽は出るねんけど、人工的なもんじゃなくて、ほんまに土だけでやったら、時間はかかるけど芽は生えてくるねん。だから最終的に、人は自然と調和して、風を感じて、虫や鳥の鳴き声を聞いて自然を感じて、温度で季節を感じて、人間の感覚でわかる部分とか、今あんまり使ってない感性を磨くことが、人として生きる上で一番大事なことかなと。まぁ自然に行かなくても、社会でもできることかなとは思うけど。
濵田)それは、医療や介護にも繋がっていますよね。薬でも、体に入れたらその時はよくはなるじゃないですか。でも結局は自然治癒力を高める方がよかったり、介護でも"支援を受けないこと"が究極じゃないですか。
なんか僕らの仕事と相反することかもしれないんですけど、そこを目指すことがいいのかなと。
藤井)そうやね、理想はね。だけどお金を得て、家族はそれで安心したり、子供の教育とかお金でしか担保できへんもんがあるやん。だから経済活動が収縮していく中でお金を稼いでいくっていうのは、勿論それは全然、正しいとは言わへんけど、必要な事ではあるよね。
濵田)いやぁ〜深いお話をありがとうございました!
では最後に、リーチさん今日も絶好調ですか?
藤井)もちろんもちろん!(笑) 今日も絶好調です!(笑)
濵田)お会いした当初は、息を吐くように「絶好調!」って仰ってたんですけど、最近あんまり言ってくれへんから絶好調じゃないんかな?と思ってたんですけど、安心しました。(笑) リーチさんにとって、「絶好調」という言葉は何なんですか?
藤井)マインドコントロールやね。マインドセットでもあるし。
濵田)やっぱり、「いつも絶好調!」って思ってはるんですか?
藤井)いや…そんなに思ってなかったな…。(笑)
濵田)えっ!思ってなかったんですか!?(笑)
藤井 利一 Toshikazu Fujii
合同会社ヒューマン 代表
介護技能実習生非常勤講師
介護福祉士・介護支援専門員・そろばん3級・漢字検定3級・英語検定準2級
シャキメン(画家 窪田 望を応援する会)所属
近畿大学理工学部卒
伊丹准看学校中退
好きな言葉は「最後まであきらめちゃダメだ」(のび太君のセリフ)
2016年より、「ケアステーション ヒューマン」「訪問看護ステーション Human」を立ち上げ、兵庫県伊丹市を拠点に幅広く事業を展開する。
また、独特の文化や人の機微が必要な日本の介護を世界に広めるため、海外の方に向けて講師としても活動中。
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